RT @gekkantakago この間もバイクに乗りながら、素直に「いいな」と思った。「生きてるうちに、バイクぐらい乗れよ!」と言いたくなる時もある。「これぐらいのリスクを制御できないでどうする!?」って。でも、たくさんの死やケガを見てきたし、そういう自分だって今日死ぬかもしれない。誰にも勧められないんだ。
RT @gekkantakago もう20年近く前の話だけど、人づての紹介で、あるバイク乗りに取材を申し込もうと、家に電話したことがある。お母さんが出て、「息子はバイクの事故で亡くなったんですよ」と言った。悲しみを乗り越えた後で、笑いを交えてサバサバと話してくれたが、オレは受話器を握りながら身がすくみ続けた。
RT @gekkantakago あの時の、こめかみのあたりで血が逆流し続ける感覚…。「自分が仕事で携わっている乗り物には、こういう現実があるんだ」と、「脳天気なだけじゃいられないな」と、痛切に思った。その後、身近なバイク乗りの死にも直面してきたけれど、あのお母さんとの短い会話は、今も強い印象として残っている。
RT @gekkantakago いろんな「マイナス」をくぐり抜けてわざわざバイクに乗るんだから、ただ好きってだけじゃない何かがあるんだよ、きっと。さっきは「プラス」と書いたけど、そんな簡単じゃない気もするんだ。…どうかな(笑)。ただ好きなだけか? それにしちゃ、いろいろしんどいぞ(笑)。分っかんねえな、ホント。
RT @gekkantakago だって、普通は乗らないでしょう? バイク。危ねえわ高えわ濡れるわ暑いわ寒いわ積めないわって、普通なら乗らないよ。でも乗るんだよ、わざわざ。ホント、「わざわざ」。その「わざわざ」の内訳を、ちょっとでもいいから解き明かしていきたいんだ。自分が納得できねーから。
RT @gekkantakago 結局さ、このバイクってワケ分かんない面白い乗り物に、いつまでも存続してほしいんだよね。オレには、バイクに「わざわざ」乗る理由がまだよく分かってない。でもそこには、人が生きていくうえでちょっとは役立つ成分が含まれてる気がするんだ。そうじゃなければ、この乗り物はとっくに滅びてるよ。
RT @gekkantakago そして世の中には、バイクが存続できる程度のあいまいな隙間があってほしいんだ。そこにはきっと「自律したカッコいいバイク乗り」がいて、彼/彼女たちからは自由の風が吹く。自己責任のすがすがしさに満ちた、爽やかな風。死もあれば悲しみも難しさもあるけれど、結局はプラスの、気持ちいい風。
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